キーワードを入力し検索ボタンを押下ください。



展示室8 メタン濃度の経年変化、季節変動、地域差

経年変化と季節変動

メタン濃度の経年変化の全球平均
 図は、大気中におけるメタンの世界平均濃度を示しています。

 メタンの大気中濃度は、少なくとも1980年代以降長期的に増加傾向にあることがわかります。2000年代前半はその増加傾向がほとんどなくなりましたが、2007年以降は再び増加に転じています。WMO温室効果ガス年報第14号(WMO, 2018)によると、熱帯の湿地および北半球中緯度での人為排出源からの放出がこの増加に寄与しているという見解が示されています。
 また、1年間の濃度変動に着目すると、夏季に濃度が低くなり、冬季に高くなる季節変動が見られます。これは主に、OHラジカル(ラジカルとは非常に反応性が高く不安定な分子のこと)との反応によるメタンの消失と、湿地などからのメタンの放出の季節変動の結果としてもたらされます。

地域差

緯度帯別の大気中のメタン濃度の経年変化
 図に、緯度帯30度毎に分割したメタン濃度を示します。

 緯度帯別に見ると、相対的に北半球の中・高緯度帯の濃度が高く、南半球では濃度が低くなっています。
 これは、メタンの主な放出源が北半球陸域に多く、かつ南半球に向かうにつれて熱帯海洋上の豊富なOHラジカルと反応し消滅するためです。