キーワードを入力し検索ボタンを押下ください。



展示室8 メタン濃度の経年変化、季節変動、地域差

経年変化と季節変動

メタン濃度の経年変化の全球平均
 図は、大気中におけるメタンの世界平均濃度を示しています。

 濃度の変化を見ると、2つの大きな特徴があります。

  ・ 1年間の平均値を比較すると、濃度は年々増加している
  ・ 1年の内で周期的な季節変動をする

 大気中濃度の増加は19世紀初頭から続いています。2000年代前半はその増加傾向がほとんどなくなりましたが、2007年以降は再び増加に転じています。
 WMO温室効果ガス年報第13号(WMO, 2017)によると、熱帯の湿地および北半球中緯度での人為排出源からの放出がこの増加に寄与しているという見解が示されています。
 季節変動は夏季に濃度が低く、冬季に高い特徴が見られます。
 これは主に、OHラジカルとの反応によるメタンの消失と、湿地などからのメタンの放出の季節変動の結果としてもたらされます。

地域差

緯度帯別の大気中のメタン濃度の経年変化
 図に、緯度帯30度毎に分割したメタン濃度を示します。

 緯度帯別に見ると、相対的に北半球の中・高緯度帯の濃度が高く、南半球では濃度が低くなっています。
 これは、メタンの主な放出源が北半球陸域に多く、かつ南半球に向かうにつれて熱帯海洋上の豊富なOHラジカルと反応し消滅するためです。