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展示室2 メタン濃度と気候との関連

濃度変動と地表付近の気温の関連


緯度帯別の大気中のメタン炭素濃度の経年変化

図に、全球平均のメタン濃度年増加量と地表付近の気温偏差の変動を示す。

1990~1998年の年増加量の変動は全球平均気温の変動と高い相関がみられ、 この期間では高温によるメタン放出が除去の効果より卓越していたと思われるが、 その期間以外のメタン濃度年増加量の変動には、気温の変動以外の要因が含まれる可能性がある。

濃度変動と火山噴火・エルニーニョとの関連

濃度変動の別の要因として、火山噴火やエルニーニョ現象の影響が考えられる。

火山噴火による影響の代表例は1991年の全球平均のメタン濃度年増加量の上昇であり、 これは1991年6月のピナトゥボ火山噴火によって、成層圏で急増した硫酸エーロゾルによる散乱で日射量が減少し、 メタンの消失を支配するOHラジカル濃度が減少したためと考えられている(Dlugokencky et al., 1996)。

参考文献

Dlugokencky, E. J., E. G. Dutton, P. C. Novelli, P. P. Tans, K. A. Masarie, K. O. Lantz, and S. Mardronich, 1996: Changes in CH4 and CO growth rates after the eruption of Mt. Pinatubo and their link with changes in tropical tropospheric UV flux. Geophys. Res. Lett., 23, 2761-2764.