運輸多目的衛星(MTSAT)の運用は終了しました。

春分・秋分期の観測運用

「ひまわり」は、地球の赤道上空の軌道にあるため、春分や秋分とその前後の時期には太陽からみて地球の影にひまわりが 入る期間があり、これを衛星の「食」といいます。

この期間は、衛星が太陽、地球とほぼ一直線に近い位置となることがあるため、「ひまわり」が地球の影に入るときと地球の影から 出るときに、 太陽光がひまわりのイメージャ(カメラ)に入射することがあります。 入射した太陽光は、イメージャ内部で反射するため、反射光そのものや、 反射光に照らされたイメージャの構造物の一部が地球画像に 映り込んだり、観測センサの感度に影響を与えて地球画像の品質を低下させることがあります。 このイメージャ内で反射する太陽光を「太陽迷光」といいます。 ひまわりでは、太陽迷光による影響を避けるため、春分・秋分期の観測運用を行います。

春分・秋分期の観測運用は、「ひまわり6号」では、太陽を避けて地球を観測したり、観測そのものを中止したりしますが、 「ひまわり7号」では、 観測機能の違いから、太陽を避ける観測は行わず、太陽迷光による影響範囲が大きい場合に観測を中止します。

春分・秋分期における観測画像例

「ひまわり6号」による観測画像(太陽を避けて地球を観測)
「ひまわり7号」による観測画像(太陽迷光により観測機器の一部が映りこみ)