運輸多目的衛星(MTSAT)の運用は終了しました。

高速情報伝送(HRIT)配信

観測データの取得ごとに、気象衛星通信所において一次的処理(データを(赤外1-4及び可視の)チャネル別に分離して独立したデータファイルとして再構成等)を施した上で、以下のとおり、チャネル別に衛星経由で配信しています。このデータは、オリジナルの観測データに概ね等しい品質を有しており、中規模利用局(西太平洋・東南アジア・オセアニア地域の各国気象機関中枢や研究機関など)で、気象解析等に利用されています。

  • 地球投影済み全球画像。
  • 画像はチャネル別(IR1-4,VIS)に作成し全てを配信。
  • 全球観測では10個、北(南)半球観測では5個のセグメントにそれぞれ分割したデータファイルを配信。
    1 HRIT配信(第1セグメント)
    2 HRIT配信(第2セグメント)
    3 HRIT配信(第3セグメント)
    4 HRIT配信(第4セグメント)
    5 HRIT配信(第5セグメント)
    6 HRIT配信(第6セグメント)
    7 HRIT配信(第7セグメント)
    8 HRIT配信(第8セグメント)
    9 HRIT配信(第9セグメント)
    10 HRIT配信(第10セグメント)
    HRIT配信時の分割概念図
HRIT配信時の画像分割概念図 HRIT配信時の画像分割概念図

HRITで配信している画像データの主な仕様

投影方法 衛星が理想的な位置に静止※1している際に見える(筈の)地球上へ画素を投影※2
画像サイズ 全球観測時 可視(VIS)チャネル:11,000ライン×11,000ピクセル
赤外(IR1-4)チャネル:2,750ライン×2,750ピクセル
半球観測時 可視(VIS)チャネル:5,500ライン×11,000ピクセル
赤外(IR1?4)チャネル:1,375ライン×2,750ピクセル
画素サイズ 1画素16bit
空間分解能 可視(VIS):地球中心で約1km
赤外(IR1-4):地球中心で約4km
反射量・輝度温度の
有効分解能
1024階調(10bit)、有効カウント0~1023
※1:静止衛星と呼ばれている衛星でも、実際には地球からみた衛星の位置(=衛星が地球を見る位置)が変動しています。
※2:正確には、CGMS LRIT/HRIT Global Specification 【欧州気象衛星機構HP(英語)、PDF形式:260KB】で定義されている「Normalized geostationary projection」という投影を行っています。

参考資料