積雲急発達プロダクト

積雲急発達プロダクトは、急速に発達する積乱雲を早期に検出するためのプロダクトです。 発達した積乱雲は航空機の運航に大きな影響を与えます。 気象庁では航空機の安全な運航を支援するために、急速に発達する積乱雲を「ひまわり」の観測データから検出し、 積雲急発達プロダクトとして、航空会社などの関係機関に提供を行っています。 気象庁では急速に発達する積乱雲を早期に検出することで、航空機の安全な運航を支援しています。

図1は発達する積雲とレーダーエコーの模式図です。最初に小さな雲が発生し(図1の0分に相当)、次第に雲が発達していきます。ある程度、雲が発達すると雨粒ができ気象レーダーで検出できる(図1の15分に相当)ようになります。そして、雨が降り出します。積雲急発達プロダクトは、気象レーダーで雨粒を検知するよりも早く、急速に発達しつつある雲域を探知する(図1の10分に相当)ことで、雷雨が来ることを早期に知ることができます。図2に積雲急発達プロダクトの例を示します。

図1 積乱雲の発達の模式図


図2 積雲急発達プロダクトのサンプル