南極の気象(2010年1月)


1.概 況

    上旬から中旬にかけては、昭和基地の北側が東西にのびる低圧帯となっていたため曇りの日が多かった。また、低気圧の接近に伴い気圧傾度の強まったときにはふぶきとなった。下旬は大陸の高気圧に覆われて晴れる日が多かった。ブリザードは発生しなかった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説


2.旬別の天候経過

上旬:
1~2日は昭和基地北西で低気圧が停滞したため風がやや強く、1日はふぶきとなった。その後も昭和基地の北が低圧帯となったため曇りの日が続いたが、8日から9日にかけては大陸の高気圧に覆われて晴れた。
中旬:
15日~17日には発達した低気圧が接近し、それに伴う前線が通過してふぶきとなった。その他の日は、大陸の高気圧の盛衰により晴れる日と曇りの日を繰り返す天気となった。
下旬:
旬を通して大陸の高気圧に覆われる日が多く晴れる日が多かった。29日には低気圧が接近したため雲が多く、30日から31日は気圧傾度も強まったため風の強い日となった。


3.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温0.4℃平均湿度65%
最高気温6.0℃(23日)平均雲量6.7
最低気温-7.2℃(29日)日照時間381.5h(54%)
平均風速6.2m/s全天日射量25.9MJ/㎡
最多風向NE雪日数11日
最大風速36.0m/s(NE 15日)霧日数0日
最大瞬間風速43.0m/s(NE 16日)平均気圧(海面)993.4hPa


4.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

月平均気温の累年値

月平均気温の累年値



5.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1979-2004年の期間の平均値。



6.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



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