南極の気象(2010年2月)
1.概 況
月を通して昭和基地付近は低気圧が停滞気味であったため、曇や雪の日が多かった。特に6日から7日及び24日から25日にかけて発達した低気圧が接近したため、C級及びB級のブリザードとなった。気温は中旬までかなり高かかったが、曇や雪の日が多かったため、日照時間は少なかった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.旬別の天候経過
- 上旬:
- 7日までは低気圧の影響を受け、低気圧が接近した1日・3日~4日・6日はふぶきとなった。8日以降はインド洋から高気圧が張り出し、晴れの日が続いた。
- 中旬:
- 13日までは引き続き高気圧に覆われ、晴れの日が続いた。14日以降は低気圧が昭和基地の西海上に停滞し、曇の日が多かった。
- 下旬:
- 21日は高気圧に覆われ晴れたが、22日以降は低気圧が接近したため、曇や雪の日が多く、24日から27日はふぶきとなった。
3.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -1.3℃ | 平均湿度 | 72% |
---|---|---|---|
最高気温 | 4.8℃(9日) | 平均雲量 | 8.6 |
最低気温 | -7.8℃(22日) | 日照時間 | 125.5h(26%) |
平均風速 | 8.1m/s | 全天日射量 | 14.2MJ/㎡ |
最多風向 | NE | 雪日数 | 17日 |
最大風速 | 31.0m/s(ENE 6日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 36.1m/s(NE 6日) | 平均気圧(海面) | 992.4hPa |
4.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
月平均気温の累年値
5.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1979-2004年の期間の平均値。
6.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。