南極の気象(2011年3月)


1.概 況

2日から8日にかけて昭和基地上空は、基地の北西と北東にある低気圧の間の、 穏やかな領域に覆われたため、晴れる日が多かった。 9日以降は基地北西にある低気圧から伸びる前線の影響によりふぶきとなった 昭和基地北西の低気圧はゆっくり東進したため、11日から12日にかけてもふぶきとなった。 13日以降は一時的に天気が回復したが、新たな低気圧の接近により15、16日は再びふぶきとなった。 17日以降は昭和基地の北に低気圧が停滞したため、雲の多い日が続いた。 21、22日及び26、27日は低気圧の東進により一時的に曇や雪となったが、 それ以外の日は昭和基地は高気圧に覆われ、晴れる日が多かった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-9.2℃平均湿度65%
最高気温-1.7℃(15日)平均雲量5.7
最低気温-20.7℃(5日)日照時間197.9h
平均風速5.8m/s全天日射量9.8MJ/㎡
最多風向NE雪日数13日
最大風速24.0m/s(ENE 15日)霧日数0日
最大瞬間風速28.5m/s(ENE 15日)平均気圧(海面)987.9hPa


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

月平均気温の累年値

月平均気温の累年値



4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1979-2004年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



このページのトップへ