南極の気象(2011年9月)
1.概 況
1日から3日前半にかけては北東にある低気圧から新たに低気圧が発生し、
昭和基地の北海上を通過し西に移動した。このため昭和基地は雲が多く、1日は一時的に雪の降る天気となった。
3日後半から6日前半は北東と西にある低気圧の気圧の尾根に位置したため天気が良い状態が続いた。
6日後半から8日前半にかけて、昭和基地の西にある低気圧が北海上を東に通過したため、雲が多く一時的に雪の降る天気となった。
8日後半から10日にかけて、昭和基地は東と西にある低気圧の気圧の尾根に位置したため好天が続いた。
11日から12日前半までは大陸の高気圧の影響により天気の良い状態が続いた。
12日後半から13日前半は昭和基地北東海上にある低気圧の影響により雲が多く一時的に雪となった。
13日後半から14日にかけては北東の低気圧が東に移動したため雲はあるが天気の良い状態が続いた。
15日から16日前半にかけては北海上にある低気圧が東に移動し、この低気圧の影響により雪の降る天気となった。
16日後半から18日にかけては西から接近した低気圧の影響により雪が降り、吹雪となった。
19日から20日にかけては大陸の高気圧の影響によりおおむね天気は良いが、北海上にある勢力の弱い低気圧から延びる雲により一時的に雲が多くなり雪が降った。
21日は、昭和基地の北および北東海上にある低気圧の影響により雲が多く次第に雪となった。
この低気圧は22日には東に移動したが北西海上から新たに接近した勢力の強い低気圧の影響により、22日から24日前半にかけては吹雪となった。
昭和基地に接近した低気圧は次第に勢力を弱め、東に移動した。このため24日後半から25日にかけて一時的に雲は多くなったが天気は良い状態が続いた。
26日は昭和基地の北西から新たに接近した低気圧の影響により一時的に吹雪となった。
この低気圧の影響により27日から28日にかけては雲が多く、時折雪が降った。
29日から30日にかけては大陸の高気圧の影響により天気の良い状態が続いた。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -18.2℃ | 平均湿度 | 65% |
---|---|---|---|
最高気温 | -6.2℃(2日) | 平均雲量 | 6.2 |
最低気温 | -34.4℃(10日) | 日照時間 | 92.1]h |
平均風速 | 6.4m/s | 全天日射量 | 6.0)MJ/㎡ |
最多風向 | ENE | 雪日数 | 18日 |
最大風速 | 34.6m/s(NE 23日) | 霧日数 | 2日 |
最大瞬間風速 | 41.6m/s(NE 23日) | 平均気圧(海面) | 988.7hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
月平均気温の累年値
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。