南極の気象(2011年10月)
1.概 況
1日前半は東西にある低気圧との気圧の尾根に位置したため天気は良いが、
1日後半から2日の前半にかけて西にある低気圧の通過に伴い、雲が多くなり一時的に雪の降る天気となった。
2日後半から5日にかけては北海上を弱い低気圧が通過したが天気は良い状態が続いた。
6から8日にかけて、西から移動してきた低気圧が北海上を通過したことと大陸の高気圧の影響により、一時的に雲は多くなったが概ね天気の良い状態が続いた。
9日から10日かけては西にある低気圧の東進に伴い雪が降り一時的に吹雪となった。
11日は低気圧が通過後、西にある低気圧との気圧の尾根に位置したため一時的に天気は良くなったが、
12日から13日前半にかけては昭和基地の西に新たに発生した低気圧の影響により再び雪の降る天気となった。
14日から16日前半にかけては西海上から東進してきた低気圧の影響により吹雪となった。
16日後半から17日にかけては低気圧が北海上を通過したために、雲は多かったが良い天気となった。
18日から20日にかけて西に新たな低気圧が発生し、この低気圧と北西海上より接近した低気圧の影響により、雪が多く一時的に吹雪となった。
21日前半は北西から接近した低気圧の影響により一時的に雪の降る天気となったが、
21日後半から24日にかけては低気圧の通過後一時的に雲は増えたが、西から新たに接近した低気圧との気圧の尾根に位置したため天気の良い状態が続いた。
25日は西から接近した低気圧により雪の降る天気となったが、26日は低気圧の通過後、気圧の尾根に位置したため天気は良い状態になった。
27日から28日にかけては西から接近した低気圧の影響により雪の降る天気となった。
29日は低気圧の接近により雪が降るとなったが低気圧の北東進に伴い次第に天気は回復した。
30日は雲は多いが天気の良い状態が続いた。
31日は北海上にある低気圧の影響により一時的に弱い雪の降る天気となったが、低気圧が遠ざかった後半には良い天気となった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -16.2℃ | 平均湿度 | 68% |
---|---|---|---|
最高気温 | -7.7℃(28日) | 平均雲量 | 6.2 |
最低気温 | -28.9℃(23日) | 日照時間 | 228.7h |
平均風速 | 4.6m/s | 全天日射量 | 15.0MJ/㎡ |
最多風向 | NE | 雪日数 | 20日 |
最大風速 | 29.0m/s(NE 15日) | 霧日数 | 2日 |
最大瞬間風速 | 33.9m/s(NE 15日) | 平均気圧(海面) | 987.4hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
月平均気温の累年値
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。