南極の気象(2011年12月)
1.概 況
1日から2日にかけては東西にある低気圧との気圧の尾根に位置したため天気の良い状態が続いた。
3日前半から4日にかけては北西にある前線を伴う低気圧の通過により雲が多く一時的に雪の降る天気となった。
5日前半は雲が多い天気となったが、北西海上から新たに接近した低気圧の影響により5日後半から6日にかけては雪の降る天気となった。
7日前半は気圧の尾根に位置したため一時的に天気は回復したが、
7日後半から8日前半にかけては昭和基地の北海上で新たに発生した低気圧の影響により雪の降る天気となった。
この低気圧は停滞したまま衰弱したため8日後半から9日前半にかけては晴から次第に雲が増える天気となった。
9日後半からは10日にかけては西から接近した前線を伴う低気圧の影響により吹雪となった。
引き続き西から接近した低気圧の影響により11日から12日にかけて雪が降り吹雪となった。
13日から15日前半にかけて昭和基地付近を通過した低気圧は比較的勢力が弱かったため、雲が多いが一時的に晴れる天気となった。
15日後半から18日前半にかけては前線を伴う低気圧の通過により風が強く一時的に雪は収まるが概ね吹雪となる天気となった。
18日後半から19日前半にかけては低気圧の通過後一時的に気圧の尾根に位置したため雲は多いが晴れの天気となったが、
19日後半から20日前半にかけて北西海上から接近した前線を伴う低気圧の影響により吹雪となった。この低気圧は20日後半には消滅し天気は回復した。
21日からは25日にかけて昭和基地の北西にある低気圧が北海上を東に通過したため、
一時的に雲が多くなったが大陸からの高気圧の影響により天気の良い状態が続いた。
25日から30日前半にかけて新たに北海上を低気圧が通過したが大陸の高気圧の影響が強いため一時的に雲は多くなったが天気の良い状態が続いた。
30日後半から31日は昭和基地の西海上から新たに接近した低気圧の影響により雲が多く一時的に雪の降る天気となった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -3.3℃ | 平均湿度 | 78% |
---|---|---|---|
最高気温 | 4.3℃(17日) | 平均雲量 | 7.8 |
最低気温 | -12.9℃(2日) | 日照時間 | 304.9h |
平均風速 | 6.3m/s | 全天日射量 | 28.5MJ/㎡ |
最多風向 | NE | 雪日数 | 21日 |
最大風速 | 29.1m/s(ENE 20日) | 霧日数 | 1日 |
最大瞬間風速 | 34.9m/s(NE 20日) | 平均気圧(海面) | 984.8hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
月平均気温の累年値
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。