南極の気象(2012年1月)


1.概 況

1日から8日にかけて、大陸の高気圧の影響と東西にある低気圧の気圧の尾根に位置したため天気の良い状態が続いた。
9日は昭和基地の北海上を低気圧が通過したため一時的に雪の降る天気となったが、低気圧の通過後は大陸の高気圧の影響により天気の良い状態が続いた。
上旬から引き続き11日は大陸の高気圧の影響により天気は良かったが、12日は北海上を低気圧が通過したため雲が多く一時的に雪の降る天気となった。
13日から14日にかけては北海上を新たに発達した低気圧が通過したため、雲が多い天気となった。
15日は低気圧の通過後、天気は回復したが、16日から17日にかけては新たに前線を伴った低気圧が北海上を通過したため雪の降る天気となった。
18日から20日にかけては北海上を通過する低気圧の影響により雲の多い天気となった。
21日から22日かけては大陸の高気圧の影響により天気の良い状態が続いた。23日は西海上にある低気圧から延びる前線の影響により雪の降る天気となった。
24日は前線の通過後一時的に天気は回復したが、25日から28日にかけて北西海上より新たに接近した低気圧の影響により吹雪となった。
29日は西から新たに接近した低気圧の影響により雲が多く、30日から31日にかけては雪が降り、一時的に吹雪となった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-1.4℃平均湿度72%
最高気温5.0℃(3日)平均雲量6.6
最低気温-10.5℃(22日)日照時間341.2h
平均風速6.0m/s全天日射量25.0)MJ/㎡
最多風向NE雪日数12日
最大風速24.6m/s(NE 27日)霧日数4日
最大瞬間風速29.3m/s(NE 27日)平均気圧(海面)979.2hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

月平均気温の累年値

月平均気温の累年値



4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



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