南極の気象(2012年6月)
1.概 況
5日に気圧の谷の通過によりふぶきが発生した。
8日の夜から停滞した低気圧の影響で9日までブリザードとなった。
15日から接近した低気圧の影響でブリザードとなり、16日まで続いた。
17日から北の海上にあった発達した低気圧の影響でブリザードとなり18日まで続いた。
21日から24日にかけて昭和基地周辺で低気圧が発生し雪となることが多かった。
25日から29日にかけて大陸の高気圧に覆われ晴れとなった。
30日は接近した低気圧の影響で風が非常に強くなったが視程の継続時間が基準を満たさずブリザードにはならなかった。
また、30日は気温が上昇し平年に比べかなり高かった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -17.7℃ | 平均湿度 | 70% |
---|---|---|---|
最高気温 | -5.1℃(30日) | 平均雲量 | 7 |
最低気温 | -37.8℃(4日) | 日照時間 | - |
平均風速 | 7.4m/s | 全天日射量 | 0.0MJ/㎡ |
最多風向 | ENE | 雪日数 | 17日 |
最大風速 | 29.1m/s(ENE 16日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 35.5m/s(E 16日) | 平均気圧(海面) | 987.7hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
月平均気温の累年値
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。