南極の気象(2012年7月)
1.概 況
1日から5日にかけて北の海上にある低気圧から暖気が流れ込み、曇りで時々雪が降った。気温は平年に比べてかなり高かった。
6日は高気圧に覆われ晴れとなった。
7日から北の海上に接近してきた低気圧の影響で9日まで曇りが続いた。
16日は気圧の尾根に覆われ好天となったが、それ以外の期間は低気圧が接近することが多く、曇か雪となることが多かった。
18日未明からブリザードとなった。
21日夜から22日にかけて低気圧が通過し、ブリザードとなった。
23日からは高気圧に覆われ27日まで晴れとなった。放射冷却が強く、平年に比べると気温がかなり低かった。
28日から低気圧が接近し雪が降った。
30日に接近した低気圧の影響で30日夜から31日にかけてブリザードとなった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -19.3℃ | 平均湿度 | 67% |
---|---|---|---|
最高気温 | -5.6℃(1日) | 平均雲量 | 7.5 |
最低気温 | -39.1℃(27日) | 日照時間 | 5.8h |
平均風速 | 5.2m/s | 全天日射量 | 0.1MJ/㎡ |
最多風向 | ENE | 雪日数 | 21日 |
最大風速 | 25.2m/s(NE 31日) | 霧日数 | 1日 |
最大瞬間風速 | 31.4m/s(NE 31日) | 平均気圧(海面) | 981.9hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
月平均気温の累年値
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。