南極の気象(2012年8月)
1.概 況
1日は気圧の尾根に覆われ晴れとなり、放射冷却が強く気温がかなり低かった。
2日から4日にかけて西にある強い低気圧から伸びる前線の影響で風が非常に強くなり今年初のA級ブリザードとなった。
5日は北から接近した低気圧の影響でブリザードとなった。
6日から9日にかけて気圧の尾根に覆われ晴れとなった。
11日から13日にかけて北の海上に低気圧が停滞しブリザードとなった。
16日から17日にかけて北西にある低気圧から伸びる前線の影響でブリザードとなり、17日は流入した暖気の影響で気温が平年に比べかなり高かった。
18日から19日にかけて北の低気圧から伸びる前線の影響によりふぶきとなったが、視程が短くならずブリザードとはならなかった。
21日から25日にかけて概ね気圧の尾根に覆われ晴れることが多かった。
26日から大陸の高気圧と北東にある低気圧の影響で気圧の傾きが大きくなり風が非常に強くブリザードとなった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -17.5℃ | 平均湿度 | 76% |
---|---|---|---|
最高気温 | -6.1℃(27日) | 平均雲量 | 7.6 |
最低気温 | -41.5℃(1日) | 日照時間 | 47.4h |
平均風速 | 8.6m/s | 全天日射量 | 1.3MJ/㎡ |
最多風向 | NE | 雪日数 | 23日 |
最大風速 | 35.5m/s(NE 3日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 42.1m/s(NE 3日) | 平均気圧(海面) | 983.6hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
月平均気温の累年値
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。