南極の気象(2012年9月)
1.概 況
1日から2日にかけて、気圧の谷が通過したため曇りとなったが、3日以降は大陸の高気圧に覆われ晴れとなった。
13日は日最高気温-34.1℃および日最低気温-43.9℃となり、「日最高気温の低い方から」の通年で第2位、9月として第1位、「日最低気温の低い方から」の通年で第2位、9月として第2位をそれぞれ記録した。
16日は北西から低気圧が接近したため、夜からブリザードとなった。その後、低気圧の影響が残り18日まで雪となった。
16日から18日を除く期間は大陸からの高気圧に覆われて晴れとなり、日照時間は多く気温はかなり低かった。
24日から26日にかけて、発達した低気圧が接近し停滞したためブリザードとなった。最大風速40m/s以上および最大瞬間風速50m/s以上を記録したのは2009年2月20日以来となった。
28日夜から29日にかけて、低気圧からのびる前線の影響でブリザードとなった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -23.2℃ | 平均湿度 | 67% |
---|---|---|---|
最高気温 | -4.6℃(24日) | 平均雲量 | 4.4 |
最低気温 | -43.9℃(13日) | 日照時間 | 183.8h |
平均風速 | 5.6m/s | 全天日射量 | 6.7MJ/㎡ |
最多風向 | NE | 雪日数 | 13日 |
最大風速 | 41.7m/s(ENE 24日) | 霧日数 | 2日 |
最大瞬間風速 | 50.5m/s(ENE 24日) | 平均気圧(海面) | 985.0hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
月平均気温の累年値
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。