南極の気象(2012年12月)


1.概 況

上旬は大陸の高気圧の影響により、晴れの日が多かった。気温は平年並みとなったが、日照時間は平年に比べて多かった。
中旬は低気圧と大陸の高気圧の影響を交互に受けたため、変わりやすい天気となったが、崩れることは少なかった。 気温は平年に比べて高く、日照は平年並みとなった。
下旬は22日は北の海上に低気圧が接近して湿った暖かい空気が流れてきた影響で気温が高くなり、約9年ぶりの雨となった。 また、この日は12月の「日最低気温の高い方から」の第4位を記録した。
28日夜から、発達した低気圧の接近に伴い、風が非常に強くなったが、地ふぶきは弱く雪の降る時間も短かったため、ブリザードとはならなかった。
期間を通して北の海上に低気圧が接近することが多く暖かい空気が流入した。そのため気温は平年に比べてかなり高かった。 晴れの時間がほとんどなく日照時間はかなり少なかった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-0.7℃平均湿度73%
最高気温5.6℃(20日)平均雲量6.8
最低気温-9.3℃(10日)日照時間357.2h
平均風速5.1)m/s全天日射量27.8MJ/㎡
最多風向NE)雪日数13日
最大風速33.4m/s(NE 29日)霧日数3日
最大瞬間風速42.9m/s(ENE 29日)平均気圧(海面)990.7hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移
※27,28日の日平均風速は風向風速計障害により欠測

月平均気温の累年値

月平均気温の累年値



4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



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