南極の気象(2013年2月)


1.概 況

1)上旬
1日から2日までは大陸からの高気圧に覆われ晴れた。それ以降は低気圧と上空の気圧の谷が周期的に昭和基地周辺へ接近したため、 曇りまたは雪の日が多かった。そのため日照時間が平年よりもかなり少なかった。日平均気温は、1、2日は平年よりかなり低く、 3、7、8日も低く推移したため、旬平均気温は平年よりも低かった。
2)中旬
期間のはじめに北西から発達した低気圧が昭和基地に接近したため、11日から12日にかけてふぶき、ブリザードを記録した。 期間の後半には大陸からの高気圧に覆われ、晴れる日があった。旬平均気温は平年並みで、日照時間は平年より多かった。
3)下旬
低気圧と上空の気圧の谷が周期的に昭和基地周辺へ接近したため、曇りまたは雪の日が多かった。 そのため日照時間が平年よりもかなり少なく、旬平均気温は平年よりもかなり高かった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-2.3℃平均湿度72%
最高気温3.5℃(16日)平均雲量8.6
最低気温-10.2℃(1日)日照時間134.6h
平均風速6.6m/s全天日射量15.1MJ/㎡
最多風向ENE雪日数22日
最大風速27.2m/s(ENE 12日)霧日数0日
最大瞬間風速34.3m/s(ENE 12日)平均気圧(海面)982.6hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

月平均気温の累年値

月平均気温の累年値



4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



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