南極の気象(2013年7月)


1.概 況

1)上旬
前月29日からのブリザードは1日まで続いた。その後も周期的に低気圧や気圧の谷が昭和基地付近に接近したため、概ね曇りまたは雪で経過した。7日頃から昭和基地北西より発達した低気圧が接近した影響でふぶき、ブリザードを記録した。 旬平均気温は平年よりかなり高かった。旬平均風速は平年値を上回った。
2)中旬
12日頃から昭和基地西から低気圧が接近した影響でふぶき、ブリザードを記録した。14日以降は大陸の高気圧に覆われ、概ね晴れる日が続いた。 旬平均気温は平年よりかなり低かった。旬平均風速は平年値を下回った。
3)下旬
期間の前半は大陸の高気圧に覆われ、晴れる日が続いた。26日頃から北から発達した低気圧が昭和基地付近に接近したためにふぶき、ブリザードを記録した。 旬平均気温は平年並だった。旬平均風速は平年値を下回った。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-19.2℃平均湿度70%
最高気温-4.0℃(7日)平均雲量6.3
最低気温-39.9℃(17日)日照時間12.1h
平均風速8.1m/s全天日射量0.1MJ/㎡
最多風向ENE雪日数17日
最大風速44.4m/s(NE 7日)霧日数0日
最大瞬間風速53.7m/s(NE 7日)平均気圧(海面)985.6hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

月平均気温の累年値

月平均気温の累年値



4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



このページのトップへ