南極の気象(2013年8月)


1.概 況

1)上旬
低気圧と気圧の谷が周期的に昭和基地付近に接近したため、概ね雪または曇りで経過した。期間の前半には発達した低気圧が連続して昭和基地付近に接近したため、ブリザードを3回記録した。 旬平均気温は平年よりかなり高く、日照時間はかなり少なかった。旬平均風速は平年値を上回った。
2)中旬
低気圧と気圧の谷が周期的に昭和基地付近に接近したため、雲が広がることが多かった。19日頃からは大陸の高気圧に覆われることが多く、概ね晴れまたは薄曇で経過した。 旬平均気温は平年よりかなり高く、日照時間は平年並みであった。旬平均風速は平年値を上回った。
3)下旬
期間の前半は低気圧と気圧の谷が周期的に昭和基地付近に接近したため、概ね雪または曇りで経過した。後半は大陸からの高気圧に覆われ、晴れまたは薄曇が多かった。 旬平均気温は平年より低く、日照時間は平年並みであった。旬平均風速は平年値を下回った。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-16.4℃平均湿度70%
最高気温-6.0℃(5日)平均雲量8.3
最低気温-35.9℃(31日)日照時間53.0h
平均風速7.2m/s全天日射量1.5MJ/㎡
最多風向ENE雪日数16日
最大風速37.5m/s(ENE 5日)霧日数0日
最大瞬間風速46.6m/s(ENE 5日)平均気圧(海面)994.2hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

月平均気温の累年値

月平均気温の累年値



4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



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