南極の気象(2013年11月)


1.概 況

1)上旬
低気圧と上空の気圧の谷が周期的に昭和基地周辺へ接近したため、曇りまたは雪の日が多かった。2~3日および9~10日にかけて発達した低気圧が昭和基地に接近したため風雪が強まり、ブリザードを記録した。 旬平均気温は平年よりかなり高く、日照時間は平年よりかなり少なかった。旬平均風速は平年値を上回った。
2)中旬
期間の前半は低気圧や上空の低気圧の影響で、曇りまたは雪の日が多かった。後半は大陸の高気圧に覆われ、晴れまたは薄曇りの日が多かった。 旬平均気温は平年よりかなり高く、日照時間は平年並みであった。旬平均風速は平年値を下回った。
3)下旬
期間の前半は低気圧の接近により、曇る日が多かった。後半は大陸の高気圧に覆われ、晴れまたは薄曇りの日が多かった。 旬平均気温は平年よりかなり高く、日照時間は平年より多かった。旬平均風速は平年値を上回った。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-3.9℃平均湿度70%
最高気温2.9℃(22日)平均雲量7.4
最低気温-14.5℃(1日)日照時間284.3h
平均風速7.3m/s全天日射量23.6MJ/㎡
最多風向NE雪日数12日
最大風速24.6m/s(NE 9日)霧日数0日
最大瞬間風速30.2m/s(NE 9日)平均気圧(海面)987.7hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

月平均気温の累年値

月平均気温の累年値



4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



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