南極の気象(2013年12月)
1.概 況
1)上旬
大陸の高気圧に覆われ、晴れまたは薄曇りの日が多かった。
旬平均気温は平年並み、日照時間は平年よりかなり多かった。旬平均風速は平年値を下回った。
2)中旬
低気圧や上空の気圧の谷が周期的に昭和基地付近へ接近したため、概ね雪または曇りで経過した。
旬平均気温は平年より高く、日照時間は平年よりかなり少なかった。旬平均風速は平年値と等しかった。
3)下旬
低気圧が周期的に昭和基地付近へ接近したため、概ね雪または曇りで経過した。21日は発達した低気圧が昭和基地付近へ接近したため、風・雪ともに強まり、ブリザードを記録した。
旬平均気温は平年より高く、日照時間は平年よりかなり少なかった。旬平均風速は平年値を上回った。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -1.1℃ | 平均湿度 | 73% |
---|---|---|---|
最高気温 | 3.5℃(1日) | 平均雲量 | 6.8 |
最低気温 | -10.1℃(4日) | 日照時間 | 355.3h |
平均風速 | 6.5m/s | 全天日射量 | 28.3MJ/㎡ |
最多風向 | NE | 雪日数 | 16日 |
最大風速 | 29.0m/s(ENE 31日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 35.7m/s(ENE 31日) | 平均気圧(海面) | 986.9hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
月平均気温の累年値
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。