南極の気象(2014年1月)
1.概 況
1)上旬
期間の前半は低気圧の接近により、曇りまたは雪の日が多かった。期間の後半は大陸の高気圧に覆われ、晴れまたは薄曇りの日が多かった。
しかしながら、風が弱かったため、霧が発生する日も多かった。
旬平均気温は平年より低く、日照時間は平年並みであった。旬平均風速は平年値を下回った。
2)中旬
大陸の高気圧に覆われ、晴れる日が多かった。期間の後半になると、上空の気圧の谷が接近したため、曇りまたは雪の日があった。また、霧の発生する日もあった。
旬平均気温、日照時間とも平年並みであった。旬平均風速は平年値を下回った。
3)下旬
低気圧や上空の気圧の谷が周期的に昭和基地付近に接近したため、概ね曇りまたは雪で経過した。期間の後半には霧が発生する日があった。
旬平均気温は平年より低く、日照時間は平年よりかなり少なかった。旬平均風速は平年値を下回った。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -1.2℃ | 平均湿度 | 79% |
---|---|---|---|
最高気温 | 5.4℃(15日) | 平均雲量 | 8.1 |
最低気温 | -8.6℃(8日) | 日照時間 | 286.0)h |
平均風速 | 3.5m/s | 全天日射量 | 24.6)MJ/㎡ |
最多風向 | NNE | 雪日数 | 22日 |
最大風速 | 20.1m/s(NE 1日) | 霧日数 | 10日 |
最大瞬間風速 | 24.1m/s(NE 1日) | 平均気圧(海面) | 992.3hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。