南極の気象(2014年3月)
1.概 況
1)上旬
期間のはじめは気圧の尾根に入って晴れたが、その後は昭和基地周辺は低圧部となることが多く、曇や雪の日が多かった。
旬平均気温、旬間日照時間はともに平年並だった。
2)中旬
期間前半は、昭和基地の北の海上を2つの低気圧が通過した影響で曇の日が多かった。
その後、昭和基地周辺の地上付近は気圧の尾根に入ったものの、薄曇や曇の日が多かった。
18日~19日には地上付近に乾燥した空気が入り、18日は、統計を開始した1981年2月以降で2002年7月11日と並び、相対湿度の最小値(18%)を記録した。
20日は発達した低気圧が接近し、最大風速は25m/sを超えた。
旬平均気温は、平年並だった。旬間日照時間は、少なかった。
3)下旬
気圧の尾根に入り晴れた日もあったが、低気圧の接近により、曇や雪またはふぶきの日が多かった。
27日及び29日から4月1日にかけて、発達した低気圧が接近してふぶきとなり、ブリザードとなった。
旬平均気温は、平年並だった。旬間日照時間は、少なかった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -6.2℃ | 平均湿度 | 69% |
---|---|---|---|
最高気温 | -0.7℃(1日) | 平均雲量 | 8.9 |
最低気温 | -16.4℃(24日) | 日照時間 | 82.7h |
平均風速 | 7.9m/s | 全天日射量 | 7.3MJ/㎡ |
最多風向 | ENE | 雪日数 | 24日 |
最大風速 | 33.4m/s(ENE 30日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 39.7m/s(ENE 30日) | 平均気圧(海面) | 985.4hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。