南極の気象(2014年6月)
1.概 況
1)上旬
期間のはじめは高気圧に覆われたが、湿った空気の影響で雲が広がりやすかった。
その後昭和基地付近は、低気圧と気圧の尾根の影響を交互に受けて、天気は周期的に変わった。
7日から8日にかけては、発達した低気圧が接近してふぶきとなり、ブリザードとなった。
旬平均気温は、低かった。
2)中旬
期間後半は高気圧に覆われて一時的に晴れたものの、昭和基地付近に接近した低気圧の影響などで、
期間を通じて、曇やふぶきの日が多かった。11日から14日にかけては、発達した低気圧が接近し、
また、大陸の高気圧との間で昭和基地付近は気圧の傾きが大きかったため、最大風速が35m/sを超えるふぶきとなり、ブリザードとなった。
旬平均気温は、高かった。
3)下旬
期間のはじめは晴れた時間も多かったが、昭和基地付近は低圧部となり、雪が降り、一時ふぶきになることもあった。
その後は気圧の尾根に覆われることが多く、晴の日が多かった。特に期間の終わりは、乾燥して快晴の日が続いた。
旬平均気温は、低かった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -15.6℃ | 平均湿度 | 69% |
---|---|---|---|
最高気温 | -4.8℃(7日) | 平均雲量 | 7.6 |
最低気温 | -29.9℃(28日) | 日照時間 | - |
平均風速 | 7.8m/s | 全天日射量 | 0.0MJ/㎡ |
最多風向 | ENE | 雪日数 | 19日 |
最大風速 | 37.9m/s(NE 13日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 44.0m/s(NE 13日) | 平均気圧(海面) | 988.6hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。