南極の気象(2014年7月)
1.概 況
1)上旬
1日は気圧の尾根に入って晴れ、最低気温が-35.5℃と、今冬で初めて-30℃を下回った。
2日から5日にかけては、発達した低気圧が接近して最大風速が30m/sを超えるふぶきとなり、ブリザードとなった。
その後、雲が広がりやすかったものの、気圧の尾根に入って晴れたが、期間終わりには、再び発達した低気圧が接近してふぶきとなり、ブリザードとなった。
旬平均気温は、平年並だった。
2)中旬
期間のはじめに低気圧の影響で雪が降ったが、期間を通じて、大陸の高気圧や気圧の尾根に覆われて晴れた日が多かった。
旬前半に極夜が明けて可照時間はあったが、旬間日照時間は0.0時間だった。
旬平均気温は、低かった。
3)下旬
気圧の尾根に入り晴れた日もあったが、低気圧の接近や、昭和基地の北の海上を通過した低気圧の影響により、雪や曇の日が多かった。
29日及び30日から31日にかけて、発達した低気圧が接近してふぶきとなり、ブリザードとなった。
中旬に続き、旬間日照時間は0.0時間だった。
旬平均気温は、低かった。旬間日照時間は、かなり少なかった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -19.5℃ | 平均湿度 | 70% |
---|---|---|---|
最高気温 | -4.8℃(4日) | 平均雲量 | 7.3 |
最低気温 | -37.0℃(17日) | 日照時間 | 0.0h |
平均風速 | 5.9m/s | 全天日射量 | 0.1MJ/㎡ |
最多風向 | NE) | 雪日数 | 21日 |
最大風速 | 33.0m/s(ENE 4日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 40.6m/s(ENE 4日) | 平均気圧(海面) | 983.7hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。