南極の気象(2014年8月)
1.概 況
1)上旬
昭和基地付近は、期間中頃にかけて、気圧の尾根と低気圧の影響を交互に受けて、天気は周期的に変わった。
3日及び6日には、発達した低気圧が接近してふぶきとなり、ブリザードとなった。
期間の終わりは概ね晴れて、9日、10日は日平均気温が-30℃を下回った。
地上付近に湿った空気が入り、9日は霧となった。
旬平均気温は、低かった。旬間日照時間は、多かった。
2)中旬
期間前半は、大陸の高気圧や気圧の尾根に覆われて晴れた日が多かった。
期間後半は、気圧の尾根に入り晴れた日もあったが、低気圧の接近や、昭和基地の北の海上を通過した低気圧の影響により、曇や雪の日が多かった。
日最低気温は12,17日を除いて-30℃を下回り、旬平均気温は、-27.6℃と平年値より8.3℃も低かった。
旬平均気温は、かなり低かった。旬間日照時間は、かなり多かった。
3)下旬
期間の中頃にかけて、気圧の尾根と低気圧の影響を交互に受けて、天気は周期的に変わった。
期間の終わりは、昭和基地の北の海上を通過した低気圧の影響により、曇や雪の日が多かった。
23日と期間の中頃から終わりにかけて、昭和基地の北の海上から暖かい空気が入り、気温が高かった。
旬平均気温は、高かった。旬間日照時間は、少なかった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -22.2℃ | 平均湿度 | 66% |
---|---|---|---|
最高気温 | -7.9℃(29日) | 平均雲量 | 6.5 |
最低気温 | -38.4℃(13日) | 日照時間 | 70.2h |
平均風速 | 4.1m/s | 全天日射量 | 1.5MJ/㎡ |
最多風向 | NE) | 雪日数 | 16日 |
最大風速 | 25.5m/s(ENE 3日) | 霧日数 | 2日 |
最大瞬間風速 | 32.9m/s(× 25日) | 平均気圧(海面) | 988.1hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
月平均気温の累年値
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。