南極の気象(2014年9月)


1.概 況

1)上旬
期間のはじめは気圧の尾根に入り晴れ間があったが、4日から5日にかけて発達した低気圧が接近したほか、
6日から9日にかけては、発達した低気圧が接近し、ゆっくり昭和基地の北の海上を移動したため、曇やふぶきの日が多かった。
4日から5日及び6日から7日にかけてブリザードとなったほか、8日から9日にかけては最大風速が30m/sを超えるブリザードとなった。
旬平均気温は、かなり高かった。旬間日照時間は、かなり少なかった。
2)中旬
昭和基地の北の海上を通過した低気圧や昭和基地に近づいた低気圧の影響などで曇や雪またはふぶきの日もあったが、
期間を通じて、大陸の高気圧や気圧の尾根に覆われて晴れた日が多かった。
旬平均気温は、低かった。旬間日照時間は、平年並だった。
3)下旬
期間の中頃に発達した低気圧が接近してブリザードとなったが、気圧の尾根や高気圧に覆われるなど、期間を通じて晴れた日が多かった。
旬平均気温は、低かった。旬間日照時間は、かなり多かった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-17.1℃平均湿度66%
最高気温-5.6℃(9日)平均雲量7.1
最低気温-33.7℃(18日)日照時間157.7h
平均風速7.3m/s全天日射量6.8MJ/㎡
最多風向ENE)雪日数11日
最大風速33.5m/s(× 9日)霧日数0日
最大瞬間風速43.5m/s(× 8日)平均気圧(海面)989.4hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

データは こちら をご参照下さい。
月平均気温の累年値

月平均気温の累年値

データは こちら をご参照下さい。


4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



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