南極の気象(2014年12月)


1.概 況

1)上旬
昭和基地付近は、低気圧と気圧の尾根の影響を交互に受けて、天気は概ね周期的に変わった。
1日から2日及び6日は、発達した低気圧が接近してふぶきとなり、ブリザードとなった。
1日の日最大風速及び日最大瞬間風速は、今年2月1日以降で最大となった。
日最大風速は、今年6月13日と同じく37.9m/sを記録し、12月における日最大風速の第2位の値となった。
日最大瞬間風速は46.4m/sを記録し、12月における日最大瞬間風速の第2位の値となった。
旬平均気温は、低かった。旬間日照時間は、少なかった。
2)中旬
期間のはじめは、発達した低気圧の影響で雪やふぶきとなった。
その後は、低気圧の影響などで雲が広がることはあったものの、晴の日が多かった。
旬平均気温は、高かった。旬間日照時間は、平年並だった。
3)下旬
気圧の尾根に入ることもあったが、昭和基地の北の海上や昭和基地周辺は低圧部になることが多く、
期間後半を中心に雲が広がりやすかった。期間の終わりに雪が降ったが、曇や晴の日が多かった。
旬平均気温は、高かった。旬間日照時間は、少なかった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-1.3℃平均湿度68%
最高気温7.8℃(23日)平均雲量7.6
最低気温-9.3℃(4日)日照時間360.6h
平均風速7.4m/s全天日射量28.4MJ/㎡
最多風向ENE雪日数8日
最大風速37.9m/s(ENE 1日)霧日数0日
最大瞬間風速46.4m/s(ENE 1日)平均気圧(海面)979.8hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

データは こちら をご参照下さい。
月平均気温の累年値

月平均気温の累年値

データは こちら をご参照下さい。


4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



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