南極の気象(2015年1月)
1.概 況
1)上旬
期間中頃までは、昭和基地の北の海上を通過した低気圧の影響などで雲が広がることがあったが、概ね晴れた。
期間終わりには湿った空気が入って、8,9日は霧となり、曇や雪の日が多かった。
旬平均気温は、低かった。旬間日照時間は、多かった。
2)中旬
期間前半は、昭和基地の北の海上の低気圧周辺の雲に覆われて曇の日もあったが、晴や薄曇の日が多かった。
16日から18日にかけて、発達した低気圧が接近してふぶきとなり、16日から17日はブリザードとなった。
低気圧は次第に弱まったが、その後も湿った空気により雪や曇の日が多く、期間終わりには霧が発生した。
旬平均気温は、低かった。旬間日照時間は、平年並だった。
3)下旬
期間のはじめは昭和基地の西の海上の低気圧の影響で雪や曇となり、29,30日には霧が発生したが、
気圧の尾根に入るなど、晴の日が多かった。
旬平均気温は、かなり低かった。旬間日照時間は、多かった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -2.2℃ | 平均湿度 | 72% |
---|---|---|---|
最高気温 | 3.6℃(5日) | 平均雲量 | 6.0 |
最低気温 | -11.0℃(30日) | 日照時間 | 442.9)h |
平均風速 | 5.1)m/s | 全天日射量 | 27.2)MJ/㎡ |
最多風向 | NNE) | 雪日数 | 12日 |
最大風速 | 41.8m/s(NE 17日) | 霧日数 | 6日 |
最大瞬間風速 | 51.4m/s(ENE 17日) | 平均気圧(海面) | 988.6hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。