南極の気象(2015年6月)
1.概 況
1)上旬
期間の終わりは気圧の谷や発達した低気圧および前線の影響で曇りとなることが多く、一時的に雪となりふぶくこともあったが、
期間を通して高気圧や気圧の尾根に覆われて晴れることが多かった。
旬平均気温は、低かった。
2)中旬
期間の前半は高気圧や気圧の尾根に覆われて晴れることが多かったが、期間の後半は昭和基地の北の海上を通過した低気圧や前線の影響で曇りや薄曇りとなった。
旬平均気温は、かなり低かった。
3)下旬
期間の前半は高気圧や気圧の尾根に覆われて晴れることが多かったが、期間の後半は発達した低気圧の影響で曇りや雪となる日が多く、
26日は発達した低気圧が昭和基地周辺に接近し、最大風速が25m/sを超えてブリザードとなった。
旬平均気温は、平年並だった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -18.7℃ | 平均湿度 | 63% |
---|---|---|---|
最高気温 | -6.0℃(27日) | 平均雲量 | 6.9 |
最低気温 | -33.0℃(24日) | 日照時間 | - |
平均風速 | 5.7m/s | 全天日射量 | - |
最多風向 | ENE | 雪日数 | 13日 |
最大風速 | 26.9m/s(ENE 27日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 34.9m/s(ENE 27日) | 平均気圧(海面) | 989.0hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。