南極の気象(2015年7月)
1.概 況
1)上旬
期間を通して昭和基地の北の海上を通過する低気圧や前線の影響を受けて、曇りや雪の日が多かった。
発達した低気圧が接近した日はふぶき、5日から8日にかけてはブリザードとなった。
旬平均気温は、低かった。
2)中旬
期間の前半は、大陸からの高気圧や気圧の尾根に覆われて晴れとなった。11日から16日にかけて日平均気温が-20℃を下回る日が続いた。
特に、13日および14日は日平均気温が-30℃を下回った。期間の後半は、発達した低気圧や前線が接近した影響でふぶきとなり、17日から19日にかけてはブリザードとなった。
旬平均気温は、低かった。
3)下旬
期間を通して低気圧や前線および気圧の谷の影響を受ける日が多く、曇りや雪の日が多かった。
期間の後半は発達した低気圧が次々と昭和基地周辺に接近した影響でふぶきとなり、27日から31日にかけて断続的にブリザードとなった。
旬平均気温は、高かった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -17.7℃ | 平均湿度 | 79% |
---|---|---|---|
最高気温 | -2.9℃(18日) | 平均雲量 | 8.8 |
最低気温 | -37.8℃(14日) | 日照時間 | - |
平均風速 | 9.4)m/s | 全天日射量 | 0.1MJ/㎡ |
最多風向 | NE) | 雪日数 | 26日 |
最大風速 | 37.3m/s(ENE 27日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 45.6m/s(NE 17日) | 平均気圧(海面) | 979.0hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。