南極の気象(2015年9月)


1.概 況

1)上旬
 期間の前半は、昭和基地付近は気圧の尾根や大陸の高気圧に覆われ、晴れる日が多かった。後半は、昭和基地の北の海上を通過した低気圧の影響で曇りの日が多く、一時ふぶきとなる日もあった。
 旬平均気温はかなり低かった。旬間日照時間は平年並みだった。
2)中旬
 11日から14日にかけて、昭和基地付近に2つの低気圧が続いて接近し、雪やふぶきとなった。期間の後半は、気圧の尾根に覆われ晴れる日が多かった。
 旬平均気温はかなり低かった。旬間日照時間は平年並みだった。
3)下旬
 期間を通して気圧の谷や昭和基地の北の海上を通過した低気圧の影響で曇りや雪の日が多かった。23日から25日にかけて、昭和基地の北の海上を通過した2つの低気圧の影響で、ふぶきとなった。
 旬平均気温は高かった。旬間日照時間は少なかった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-21.5℃平均湿度71%
最高気温-4.1℃(30日)平均雲量6.9
最低気温-40.8℃(2日)日照時間133.3)h
平均風速5.4)m/s全天日射量6.3)MJ/㎡
最多風向NE)雪日数21日
最大風速24.3m/s(NE 14日)霧日数2日
最大瞬間風速29.0m/s(NE 14日)平均気圧(海面)981.7hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

データは こちら をご参照下さい。
月平均気温の累年値

月平均気温の累年値

データは こちら をご参照下さい。


4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



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