南極の気象(2016年2月)
1.概 況
1)上旬
期間を通じ、北の海上を通過する低気圧の影響を受け、曇りや雪の日が多かった。
日照時間は44.6時間とかなり少なかった(平年値91.4時間)。
8日は、気圧の尾根に覆われて晴れ間が広がり、月最高気温4.8℃(14時08分)を観測した。
2)中旬
期間を通じ、北の海上を通過する低気圧や前線の影響を受け、曇りや雪の日が多かった。
計7日間でふぶきとなった時間帯があり、うち3日間で日最大風速20m/s以上を観測した。
11日は、発達した低気圧が遠ざかり、旬最高気温0.2℃(17時27分)を観測した。
3)下旬
期間を通じ、北の海上を通過する低気圧の影響を受け、曇りや雪の日が多かった。
旬平均気温は-2.1℃で、かなり高かった(平年値-4.3℃)。
27日は、気圧の尾根に覆われて晴れ間が広がり、日照時間11.2時間は月を通じて3番目に多かった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -2.8℃ | 平均湿度 | 82% |
---|---|---|---|
最高気温 | 4.8℃(8日) | 平均雲量 | 8.7 |
最低気温 | -11.1℃(13日) | 日照時間 | 115.8h |
平均風速 | 7.9m/s | 全天日射量 | 15.1MJ/㎡ |
最多風向 | NE | 雪日数 | 21日 |
最大風速 | 26.3m/s(NE 10日) | 霧日数 | 2日 |
最大瞬間風速 | 34.5m/s(ENE 10日) | 平均気圧(海面) | 982.6hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。