南極の気象(2017年1月)
1.概 況
1)上旬
期間のはじめは低気圧の接近もなく、晴れた日が多かった。
一方、中ごろと終わりは、海上からの湿った空気の影響で曇りの日が多かった。
風の弱い状態が続き、夜間には霧が発生した。
日最大風速が10m/sを超えた日はなく、旬平均風速は2.1m/sにとどまった。
旬日照時間は106.3時間で少なかった(平年値118.3時間)。
2)中旬
海上からの湿った空気の影響で曇りや雪の日が多かった。
旬日照時間は62.9時間で少なく(平年値125.3時間)、旬平均気温は0.3℃で高かった(平年値-0.5℃)。
14日には、北の海上を通過する低気圧の影響で風がやや強まり、旬最大風速17.3m/s(06時06分)を観測した。
3)下旬
期間のはじめと中ごろは、湿った空気の影響で曇りの日が多かったが、晴れ間が広がった日もあった。
以降は低気圧の影響で曇りや雪の日が多く、低気圧が最接近した29日には、旬最大風速18.5m/s(15時15分)を観測した。
旬日照時間は80.1時間で少なかった(平年値132.1時間)。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -0.8℃ | 平均湿度 | 78% |
---|---|---|---|
最高気温 | 5.7℃(23日) | 平均雲量 | 8.2 |
最低気温 | -6.8℃(2日) | 日照時間 | 249.3h |
平均風速 | 3.9m/s | 全天日射量 | 23.6MJ/㎡ |
最多風向 | NE | 雪日数 | 15日 |
最大風速 | 18.5m/s(NE 29日) | 霧日数 | 5日 |
最大瞬間風速 | 24.0m/s(ENE 14日) | 平均気圧(海面) | 994.6hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。