南極の気象(2017年12月)
1.概 況
12月は大陸から高気圧が張り出し昭和基地を覆っていたが、北の海上を発達した低気圧が周期的に通過したため、月を通して悪天となった日が少なかったが、雲が多い日が多かった。
また、15日から22日まで雲が少なく日射が多い日が多かったため、気温が上がり、弱い低気圧が通過した24日の明け方から、5年ぶりの雨を観測した。
また、同日の最低気温が1.1℃と12月として歴代3番目に高い最低気温を記録した。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -0.9℃ | 平均湿度 | 69% |
---|---|---|---|
最高気温 | 5.4℃(22日) | 平均雲量 | 6.5 |
最低気温 | -8.8℃(5日) | 日照時間 | 402.3h |
平均風速 | 4.6m/s | 全天日射量 | 29.5MJ/㎡ |
最多風向 | NE ) | 雪日数 | 10日 |
最大風速 | 19.1m/s(ENE 25日) | 霧日数 | 1日 |
最大瞬間風速 | 23.6m/s(NE 28日) | 平均気圧(海面) | 984.0hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。