南極の気象(2018年9月)


1.概 況

9月上旬から中旬にかけては、低気圧が周期的に昭和基地近傍を通過した影響で、晴れの日と雪やふぶきの日が交互に訪れた。
9月下旬は、中旬までよりも高気圧に覆われる日が多かったため、晴れる日が多くなった。
発達した低気圧の影響で、強いブリザードとなった20日は、気温が高く推移し、9月として日最低気温の高い方からの極値を更新した。
昭和基地近傍を通過する低気圧が多かったため、平均海面気圧は平年より低くなった。一方で、下旬を中心に高気圧に覆われて晴れる日が多く、日照時間が平年よりも長かった。
また、晴れて放射冷却が効いたため気温が下がり、下旬の平均気温は、平年よりも低くなった。
なお、ブリザードが合計4回あり、その内の2回はA級となった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-19.1℃平均湿度70%
最高気温-4.4℃(21*日)平均雲量6.3
最低気温-32.8℃(30日)日照時間165.5h
平均風速6.4m/s全天日射量7.3MJ/㎡
最多風向NE雪日数19日
最大風速32.9m/s(NE 20日)霧日数0日
最大瞬間風速38.2m/s(NE 20日)平均気圧(海面)979.8hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

データは こちら をご参照下さい。
月平均気温の累年値

月平均気温の累年値

データは こちら をご参照下さい。


4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



このページのトップへ