南極の気象(2018年10月)
1.概 況
上旬から中旬にかけては、低気圧が周期的に昭和基地近傍を通過した影響で、晴れの日と雪やふぶきの日が交互に訪れた。
一方、下旬は、高気圧に覆われる日が多かったため晴れや薄曇りの日が多かった。
平年に比べて月平均気温が低く、10月として低い方から6位となった。
特に上旬は、寒気の影響と晴れて放射冷却が効いたため、平均気温が平年よりも低くなった。
また、晴れや薄曇りの日が多かったため日照時間が平年より多くなった。
なお、ブリザードは、B級が1回あった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -16.0℃ | 平均湿度 | 69% |
---|---|---|---|
最高気温 | -2.4℃(20日) | 平均雲量 | 7.2 |
最低気温 | -31.4℃(3日) | 日照時間 | 260.8h |
平均風速 | 4.7m/s | 全天日射量 | 16.5MJ/㎡ |
最多風向 | NE | 雪日数 | 19日 |
最大風速 | 24.7m/s(NE 19日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 29.6m/s(NE 19日) | 平均気圧(海面) | 984.0hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。