南極の気象(2019年7月)
1.概 況
7月は、上旬から中旬にかけて高気圧と低気圧の影響を交互に受け、天気が周期的に変化した。
大陸の高気圧に覆われた8日には日最低気温が-31.1℃となるなど、晴天の日を中心に気温は低めに推移し、上旬・中旬共に旬平均気温は平年より低くなった。
下旬は低気圧の影響を繰り返し受け、B級1回、C級1回、計2回のブリザードとなった。
発達した低気圧が昭和基地に接近した24日から26日にかけては気温が高く推移したが、低気圧が通過した後には高気圧に覆われて気温が下がったため、旬平均気温は平年並となった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -18.3℃ | 平均湿度 | 68% |
---|---|---|---|
最高気温 | -9.0℃(24日) | 平均雲量 | 7.4 |
最低気温 | -31.1℃(8日) | 日照時間 | 7.5h |
平均風速 | 4.5m/s | 全天日射量 | 0.1MJ/㎡ |
最多風向 | NE ) | 雪日数 | 21日 |
最大風速 | 24.8m/s(NE 25日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 30.5m/s(NE 25日) | 平均気圧(海面) | 990.7hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。