南極の気象(2019年8月)


1.概 況

8月は、上旬から中旬にかけては、高気圧と気圧の谷や低気圧の影響を交互に受け、天気が周期的に変化した。
大陸からの寒気を伴う寒冷な高気圧に覆われた日は気温が下がり、15日には日最低気温が-31.1℃となった。
また、発達した低気圧が接近した15日から17日にかけてB級ブリザードとなった。
下旬は繰り返し低気圧の影響を受け、B級2回、C級2回、計4回のブリザードとなった。
低気圧に向かって暖かい空気が流れ込んだため旬平均気温が平年よりかなり高くなった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-17.6℃平均湿度68%
最高気温-7.5℃(31日)平均雲量7.3
最低気温-31.1℃(15日)日照時間73.5h
平均風速7.0m/s全天日射量1.6MJ/㎡
最多風向ENE )雪日数23日
最大風速27.6m/s(NE 16日)霧日数2日
最大瞬間風速38.5m/s(E 25日)平均気圧(海面)982.3hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

データは こちら をご参照下さい。
月平均気温の累年値

月平均気温の累年値

データは こちら をご参照下さい。


4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



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