南極の気象(2020年3月)
1.概 況
3月は、上空の気圧の谷や低気圧が度々接近したため、月合計日照時間は平年より少なく、ブリザードとなる日があった。
また、低気圧に向かって暖かい空気が流れ込んだ影響で、下旬の旬平均気温は平年よりかなり高くなった。
中旬と下旬はそれぞれ1回ずつC級ブリザードとなり、27日から28日にかけては発達した低気圧が接近したことによりB級ブリザードとなった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -6.7℃ | 平均湿度 | 76% |
---|---|---|---|
最高気温 | -1.7℃(26日) | 平均雲量 | 8.3 |
最低気温 | -18.6℃(18日) | 日照時間 | 91.0h |
平均風速 | 7.7m/s | 全天日射量 | 6.7MJ/㎡ |
最多風向 | NE | 雪日数 | 19日 |
最大風速 | 27.9m/s(NE 27日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 33.8m/s(NE 27日) | 平均気圧(海面) | 980.8hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。