南極の気象(2020年11月)
1.概 況
11月は、低気圧が北方海上を度々通過したため曇りや雪となる日が多く、日照時間は平年より少なかった。
北からの暖かい空気が流入しやすかったため、月平均気温は平年よりかなり高く、11月としては過去5番目に高かった。
また、霧が観測される日もあった。
上旬は低気圧の影響で曇りや雪となる日が多かった。
中旬は低気圧の影響で暖かい空気が流入しやすく、ふぶきやその後の晴天も相まって気温がかなり高かった。
下旬は発達した低気圧が近づき、23日から24日にかけてA級ブリザードとなり、最大風速30.0m/s、最大瞬間風速36.9m/sの暴風が吹いた。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -4.7℃ | 平均湿度 | 73% |
---|---|---|---|
最高気温 | 3.2℃(18日) | 平均雲量 | 7.5 |
最低気温 | -14.5℃(6日) | 日照時間 | 260.6h |
平均風速 | 7.1m/s | 全天日射量 | 23.7MJ/㎡ |
最多風向 | NE | 雪日数 | 15日 |
最大風速 | 30.0m/s(NE 23日) | 霧日数 | 3日 |
最大瞬間風速 | 36.9m/s(NE 23日) | 平均気圧(海面) | 982.2hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。