南極の気象(2021年1月)
1.概 況
1月は、高気圧に覆われて晴れる日が多く、月間日照時間と月間の平均全天日射量は平年より多かった。
月平均気温は平年より低く、1月としては過去9番目に低かった。
上旬は、高気圧と低気圧の影響を周期的に受けた。
晴れて風が弱かった4日明け方の日最低気温が-11.2℃となり、1月の日最低気温としては過去8番目に低くなった。
旬平均気温も平年よりかなり低くなった。
中旬は高気圧に覆われ晴れることが多かったが、引き続き旬平均気温は平年よりかなり低くなった。
20日から21日にかけて低気圧が接近し、雪を伴い最大風速23.0m/sの非常に強い風が吹いたが、視程が悪くならずブリザードとはならなかった。
下旬は29日に低気圧の影響で雪が降ったが、それ以外は概ね高気圧に覆われ、旬平均気温は平年より高くなった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -1.6℃ | 平均湿度 | 70% |
---|---|---|---|
最高気温 | 6.8℃(25日) | 平均雲量 | 6.3 |
最低気温 | -11.2℃(4日) | 日照時間 | 422.5h |
平均風速 | 4.6m/s | 全天日射量 | 27.6MJ/㎡ |
最多風向 | NE | 雪日数 | 9日 |
最大風速 | 23.0m/s(NE 21日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 28.1m/s(NE 21日) | 平均気圧(海面) | 983.3hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。