南極の気象(2021年3月)
1.概 況
3月の前半は高気圧に覆われ晴れる日が多かったが、次第に低気圧が接近する頻度が多くなり、後半はブリザードとなる日があった。
また、低気圧に向かって暖かい空気が流れ込んだ影響で、下旬の旬平均気温は平年よりかなり高くなった。
中旬と下旬にはそれぞれ1回ずつB級ブリザードとなった。
28日から29日にかけては発達した低気圧が接近してA級ブリザードとなり、28日には3月の日最大風速、日最大瞬間風速として、それぞれ9位、8位の強風となった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -6.4℃ | 平均湿度 | 71% |
---|---|---|---|
最高気温 | 1.1℃(7日) | 平均雲量 | 7.4 |
最低気温 | -18.1℃(30日) | 日照時間 | 138.9h |
平均風速 | 6.9m/s | 全天日射量 | 8.6MJ/㎡ |
最多風向 | NE ) | 雪日数 | 17日 |
最大風速 | 33.9m/s(ENE 28日) | 霧日数 | 1日 |
最大瞬間風速 | 42.1m/s(ENE 28日) | 平均気圧(海面) | 990.2hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1981-2010年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月20日頃、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。