南極の気象(2021年5月)
1.概 況
5月は低気圧の影響を受け、曇りや雪となることが多く、ブリザードとなる日も多かった。
中旬は低気圧から暖かい空気が流れ込んだ影響で、旬平均気温が高くなった。
5月は6回のブリザードが中旬を中心に発生し、月平均風速と中旬の旬平均風速は過去最大となった。
また、月日照時間は平年に比べて少なかった。
8日から11日にかけては発達した低気圧が昭和基地に接近したため、A級ブリザードとなった。
14日から21日にかけては昭和基地に低気圧が停滞または連続して接近したため、B級2回、A級1回のブリザードが立て続けに発生した。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -13.2 )℃ | 平均湿度 | 75 )% |
---|---|---|---|
最高気温 | -3.1 ]℃(10日) | 平均雲量 | 8.5 |
最低気温 | -27.0 )℃(25日) | 日照時間 | 10.0h |
平均風速 | 10.8m/s | 全天日射量 | 0.2MJ/㎡ |
最多風向 | ENE | 雪日数 | 21日 |
最大風速 | 38.1m/s(ENE 19日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 46.5m/s(E 19日) | 平均気圧(海面) | 981.7 )hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月下旬、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。