南極の気象(2021年8月)
1.概 況
8月の前半は高気圧に覆われることが多く、後半は低気圧や気圧の谷の影響を受けることが多かった。
上旬は高気圧に覆われ、風の弱い日が多く、旬平均風速はかなり弱かった。
また、大陸からの高気圧の影響で晴れる日が多く、放射冷却の影響で旬平均気温もかなり低かった。
中旬は、15日から16日にかけて発達した低気圧が接近したため、B級ブリザードとなった。
下旬は低気圧や気圧の谷の影響で、曇りや雪の日が多かった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -20.2℃ | 平均湿度 | 64% |
---|---|---|---|
最高気温 | -8.1℃(31日) | 平均雲量 | 6.0 |
最低気温 | -38.4℃(8日) | 日照時間 | 70.6h |
平均風速 | 4.8m/s | 全天日射量 | 1.5MJ/㎡ |
最多風向 | ENE | 雪日数 | 14日 |
最大風速 | 25.1m/s(NE 16日) | 霧日数 | 0日 |
最大瞬間風速 | 30.1m/s(NE 16日) | 平均気圧(海面) | 984.2hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月下旬、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。