南極の気象(2021年9月)
1.概 況
9月は低気圧や気圧の谷が接近することが多く、日照時間が少なかった。
9月の上旬は、6日から7日にかけて低気圧が接近し、C級ブリザードとなった。
このため旬平均風速は強く、低気圧から暖かい空気が流れ込んだ影響もあり旬平均気温は高かった。
中旬は高気圧に覆われ風の弱い日が多く、旬平均風速はかなり弱かった。
下旬は、低気圧や気圧の谷の影響を受けることが多く、旬平均気温は高く、旬平均風速は強かった。
また、日照時間がかなり少なかった。
23日から24日と27日には低気圧が接近し、それぞれC級ブリザードとなった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -16.0℃ | 平均湿度 | 70% |
---|---|---|---|
最高気温 | -4.2℃(6日) | 平均雲量 | 7.4 |
最低気温 | -29.1℃(10日) | 日照時間 | 120.3h |
平均風速 | 6.0 )m/s | 全天日射量 | 6.5MJ/㎡ |
最多風向 | NE ) | 雪日数 | 18日 |
最大風速 | 30.1 )m/s(NE 6日) | 霧日数 | 1日 |
最大瞬間風速 | 35.8 )m/s(ENE 6日) | 平均気圧(海面) | 980.4hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月下旬、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。