南極の気象(2021年11月)
1.概 況
11月の前半は低気圧や前線の影響を受けることが多く、後半は低気圧や高気圧の影響を周期的に受けた。
上旬は低気圧や前線の影響で曇りや雪となる日が多かった。
5日から6日にかけて、および7日は低気圧の影響によりそれぞれC級ブリザードとなった。
このため旬平均風速はかなり強く、低気圧の影響で暖かい空気が流れ込んだことから旬平均気温も高くなった。
中旬は、高気圧と低気圧の影響を交互に受け、低気圧が接近したときは気温が高くなり、旬平均気温も高くなった。
下旬は比較的高気圧に覆われることが多く晴れて風の弱い日が多かったため、旬平均風速が弱かった。
また、放射冷却の影響で気温が下がったため、旬平均気温も低くなった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -5.8℃ | 平均湿度 | 74% |
---|---|---|---|
最高気温 | 2.1℃(19日) | 平均雲量 | 6.4 |
最低気温 | -19.3℃(2日) | 日照時間 | 289.8h |
平均風速 | 6.3m/s | 全天日射量 | 24.9MJ/㎡ |
最多風向 | NE | 雪日数 | 19日 |
最大風速 | 23.3m/s(NE 7日) | 霧日数 | 2日 |
最大瞬間風速 | 27.0m/s(NE 5日) | 平均気圧(海面) | 981.5hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月下旬、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。