南極の気象(2021年12月)
1.概 況
12月は大陸の高気圧に覆われ晴れる日が多く、月間日照時間は12月としては9番目に多くなった。
上旬は大陸の高気圧に覆われ晴れる日が多かったが、海上を進む低気圧との間に位置して気圧傾度の高かった期間があり、旬平均風速は強かった。
晴れの日が多い一方で、風が強かったことにより放射冷却の影響は少なく、旬平均気温は高くなったが、1日は低気圧により午後から曇りや雪となったことや大陸の冷たい空気の影響により、12月の日最高気温として4番目に低くなった。
中旬は高気圧に覆われて晴れる日が多く、旬平均風速はかなり弱くなった。
下旬のはじめは高気圧に覆われる日があったが、次第に低気圧や気圧の谷の影響を受ける日が多くなった。
27日は発達した低気圧の影響によりC級のブリザードとなり、旬平均風速は強くなった。
ブリザード、カタバ風‥‥用語解説
2.気温、風向風速等の気候統計値
平均気温 | -1.5℃ | 平均湿度 | 73% |
---|---|---|---|
最高気温 | 6.9℃(19日) | 平均雲量 | 5.1 |
最低気温 | -11.2℃(2日) | 日照時間 | 496.4h |
平均風速 | 5.2m/s | 全天日射量 | 31.4MJ/㎡ |
最多風向 | NE ) | 雪日数 | 9日 |
最大風速 | 23.2m/s(NE 27日) | 霧日数 | 4日 |
最大瞬間風速 | 29.7m/s(NE 27日) | 平均気圧(海面) | 982.4hPa |
3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値
日平均気温と日平均風速の推移
データは
こちら
をご参照下さい。
月平均気温の累年値
データは
こちら
をご参照下さい。
4.大気の流れ
南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。
5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について
南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況についてはオゾン層・紫外線のページを参照してください。
毎月下旬、最新版に更新されます。またオゾン層に関する報道発表を随時行っています。