南極の気象(2022年1月)


1.概 況

1月は、低気圧や気圧の谷の影響を受け曇りや雪となる日が多く、月平均風速も大きくなった。
上旬は、低気圧や気圧の谷の影響により曇りや雪の日が多かった。
また、低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだため、旬平均気温は高く、旬平均湿度はかなり高く、旬平均風速も大きかった。
2~3日にかけては、昭和基地では2017年12月以来となる雨を観測した。
中旬は、低気圧の影響で曇りや雪の日が多かった。
17~18日にかけては発達した低気圧の影響でB級のブリザードとなり、18日には1月の日最大風速として第7位を記録した。
なお、1月のブリザードは2015年以来となる。
下旬は高気圧に覆われ晴れの日が多かった。
旬平均風速も弱く、放射冷却の影響で旬平均気温も低くなった。

  ブリザード、カタバ風‥‥用語解説




2.気温、風向風速等の気候統計値

気温、風向風速等の気候統計値
平均気温-1.0℃平均湿度76 )%
最高気温4.4℃(31日)平均雲量7.6
最低気温-8.3℃(25日)日照時間287.1h
平均風速5.8m/s全天日射量25.5MJ/㎡
最多風向NE雪日数15日
最大風速35.1m/s(NE 18日)霧日数1日
最大瞬間風速41.6m/s(NE 18日)平均気圧(海面)988.3hPa

数字の横についている記号の意味は「 データに付加する記号の意味」を参照してください。


3.日平均気温と日平均風速の推移および月平均気温の累年値

日平均気温と日平均風速の推移

日平均気温と日平均風速の推移

データは こちら をご参照下さい。
月平均気温の累年値

月平均気温の累年値

データは こちら をご参照下さい。


4.大気の流れ



南半球月平均500hPa高度および平年偏差

南半球月平均500hPa高度および平年偏差
等値線は500hPa高度を表し、間隔は60m。陰影域は平年偏差を表す。平年値は1991-2020年の期間の平均値。



5.南極昭和基地上空のオゾン層と紫外線の状況について



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